きもちのもり 保護者ガイド - 親子で「気持ちの言葉」を育てる使い方
きもちのもりは、3〜6歳のお子さんと保護者のための「こころの育ち」を助けるアプリです。感情を見分け、名前をつけ、落ち着ける力(いわゆる感情リテラシー)は、社会情動的学習(SEL)の研究で、その後の対人関係や学びの土台になることが示されています。このガイドでは、各あそびのねらいと、効果を高める声かけを紹介します。
各あそびのねらい
- きょうのきもち - 今の気分を選ぶデイリーチェックイン。正解はありません。選んだ気持ちを否定せず受け止めることがねらいです。
- かおさがし - 表情から感情を見つける遊び。感情の「認識」の練習で、レベルが上がると似た感情の区別に進みます。
- きもちのなまえ - 場面を見て気持ちに名前をつける遊び。語彙が増えるほど、かんしゃくは言葉に置き換わっていきます。
- ふーっとしんこきゅう - ゆっくりした深呼吸の練習。怒りやドキドキを自分で鎮める「調整」の道具になります。
- まてまてどん - 「見てから動く」を練習するがまんの遊び。衝動を一拍おさえる練習です。
- どうする? - 困っている相手にどうするかを選ぶ遊び。共感と助け合いの練習です。
効果を高める3つの声かけ
- 結果ではなく過程をほめる。 「あたまいいね」ではなく「よく見て考えたね」。この言い換えは、子どもの挑戦する気持ちを守ることが知られています。
- 選んだ気持ちを訂正しない。 「そんなことで怒らないの」ではなく「怒ってたんだね」。気持ちは受け止めてから、行動の話をします。
- アプリの外で使う。 「いま、まてまてどんだよ」「ふーっとしよう」のように、遊びの言葉を日常の場面で合言葉にすると、練習が本物のスキルになります。
1日10分でおしまい、の理由
きもちのもりは累計10分ほど遊ぶと「またあした」と終わりを提案します。幼児のスクリーンタイムは短く区切るのが望ましいこと、そして感情のスキルは1回の長時間より毎日の反復で育つことが理由です。日替わりで内容が少しずつ変わるので、「毎日ちょっとだけ」を続けてください。
保護者ページの使い方
ホームのボタンを3秒長押しすると保護者ページが開きます(お子さんが誤って開かないための仕掛けです)。そこには、今日の遊びに合わせた「親子トーク」のテーマ、気持ちの記録、そして設計の根拠になっている研究の紹介があります。寝る前の1分、今日のトークテーマでおしゃべりするだけでも十分です。
年齢別の楽しみ方の目安
- 3〜4歳 - 「きょうのきもち」と「かおさがし」の基本感情(うれしい・かなしい・おこってる・こわい)を中心に。読み上げ音声があるので、文字が読めなくても遊べます。保護者が隣で「ほんとだ、泣いてるね」と実況するだけで学びが深まります。
- 4〜5歳 - 「きもちのなまえ」と「ふーっとしんこきゅう」を追加。生活の中でかんしゃくが起きたとき、「アプリでやった深呼吸、一緒にやってみようか」とつなげられる時期です。
- 5〜6歳 - 「まてまてどん」(がまんの練習)と「どうする?」(相手の気持ち)まで全部。就学前に「気持ちに名前をつけて言葉で伝える」練習を重ねておくと、集団生活の助けになります。
よくある質問
Q. 子どもがひとりで遊んでもいいですか? ひとりでも遊べる設計ですが、効果がいちばん出るのは保護者と一緒のときです。特に「きょうのきもち」の選択には、その日の子どもの状態が表れます。選んだ気持ちを話題にするところまでがこのアプリの使い方です。
Q. 毎日やらせるべきですか? 「やらせる」ものではなく、歯みがきのあとなど生活の節目に「やる?」と誘うくらいの温度がちょうどいいです。10分で終わりを提案するのは、楽しいまま切り上げて明日につなげるためです。
Q. かんしゃくの最中に使えますか? かんしゃくの真っ最中は、新しいことを学べる状態ではありません。落ち着いているときに深呼吸などを一緒に練習しておき、本番では「練習したあれ、やってみよう」と声をかける使い方が現実的です。
安心して使えるように
きもちのもりには広告がありません。アクセス解析も入れていません。記録はすべて端末の中にだけ保存され、外部に送信されません。子ども向けアプリだからこそ、この方針は今後も変えない約束にしています。
きもちのもりは mori.kanpania.com で遊べます。概要は紹介ページ、家庭でのSELの考え方は幼児の気持ち教育入門のコラムへ。